1983年にアメリカ オレゴン州ポートランドで創業されたLeathermanは世界的なマルチツールのメーカーです。とても品質が高く丈夫なマルチーツールを数多く出しています。今回はOHT Blackをご紹介します。
特徴について
マルチツールで最も利用機会が多いのがプライヤーです。通常プライヤーはハンドルを折り返して内側に内蔵されているモデルがほとんどです。この場合両手で両方のハンドルを開いて取り出します。この作業が少し手間です。
OHTとはOne Hand Toolの略で、片手でプライヤー操作が可能なマルチツールという意味で、その名の通り、この手間を改善するために片手で簡単にプライヤーが取り出せるように設計されたものです。
プライヤーの取り出しは簡単で、本体両サイドにあるスライド用ボタンを押し込み、本体の重みでプライヤーを出現させます。プライヤーは固定されていないので、スライド用ボタンを押さなくても手でスライドさせたり、思いっきり振ることでプライヤーを出すこともできます。
本体はステンレススチール製です。MOLLEシースが付属します。
ツール数は16です。スプリングアクション・ニードルノーズプライヤー、スプリングアクション・レギュラープライヤー、154CM取替式ワイヤーカッター、154CM取替式ハードワイヤーカッター、420HC直刃ナイフ、420HC波刃ナイフ、ノコギリ、ストラップカッター、酸素ボンベ用レンチ、#8-32掃除棒/ブラシアダプター、マイナスドライバー (S)、マイナスドライバー (M)、マイナスドライバー (L)、プラスドライバー、栓抜き/缶切り。
おすすめポイント
私は船に乗るのでマルチツールは欠かせません。シャックルを緩めたり、ロープを切ったり、ネジを絞めたり緩めたり、ポケットの中にあるツールですべて用が済むのでとても便利です。
頻繁に使うことの裏に頻繁に無くしてしまうということが付いて回ります。私も実は何回か無くしていて、最近だと2021年にWaveを無くしてしまって本当にショックでした。そんなマルチツールですが、予備も含めて常に2,3個持っておきたいものです。
またこのサイズのマルチツールは刃渡りが6cmを超えていますので普段これを持ち歩くと銃刀法違反になります。私のように船に乗るとか、キャンプに行くとか正当な理由がある場合のみ携帯が許されます。目的地に着くまではシースに入れてカバンの中にしまって、くれぐれもポケットなど手の届くところに入れないようにしてください。2年以下の懲役または30万円以下の罰金です。
収納式プライヤー
Leatherman OHTを買う理由は一つしかないのではないでしょうか。プライヤーがさっと出せることです。私はLeatherman OHTをマルチツールだとは思っていません。ポケットに入る収納式のプライヤーだと思っています。
プライヤーを断トツで使うので、後のツールは正直おまけです。しかも海の上で回しながらナイフを出していたら危なくて仕方がないです。カットするのもプライヤーにワイヤーカッターがついているので十分です。本当に実用的です。
高い品質
Leathermanは本当に品質が良いです。無くさなければ一生使えてしまうかもしれません。ツールとしての完成度の高さがあります。特に素材であったり、ツール一つ一つの質が高いです。マルチツールを製造するメーカーは数多くありますが、Leathermanは群を抜いています。
ツールを趣味で集めるのであれば絶対にLeathermanがお勧めです。触っていて、眺めていて質の高さが伝わってきます。
皮膜処理
Leathermanのブラックのものはステンレススチールに黒皮膜処理がされているものがほとんどで、このLeatherman OHTも黒皮膜処理がされています。普通の塗装のように簡単に剥げないので、塗装剥げのようなことが起きずらいです。
海にマルチツールを持っていくと正直錆びたり、塩で固着したりと色々と問題が発生します。Leathermanは比較的問題が起きずらいので海に持っていく方にはLeathermanがおすすめです。でも錆びないわけではないので水洗いは必須です。私はLeathermanといえども錆びまみれにさせたことがあります。
あとこの黒皮膜処理は新品のときに色移りします。手に色が付いたりします。でも使っているうちにそのようなことはなくなります。最初だけです。
まとめ
今回はLeatherman OHTをご紹介させていただきました。私はマルチツールを無くすので安いのにしようとも思うのですが、OHTにしても便利だし耐久性が高いしついLeathermanを出動させてしまいます。でもツールですから使ってなんぼだと思うので、これからも買い足していくことになりそうです。
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